【完】俺がずっと、そばにいる。
そう言われてますますバツが悪そうな顔をする先輩たち。
「いや、っていうか、あの……」
「言っとくけど俺、本気なんで。告ったのだって俺のほうだし」
「う、ウソッ!」
「やだ、そうだったの?」
「そうだよ。だからゆずのこと悪く言うな」
りっくんは真剣な顔でそう言うと、鋭い目で先輩たちを睨みつける。
「もしまたゆずになんかするんだったら、先輩たちが女でも俺、許さないよ」
「……っ」
彼のすぐうしろでそのやり取りを聞いていた私は、なんだかとてもむず痒い気持ちになった。
なんだろう。これはもちろん仮の彼氏として助けてくれてるんだってことはわかってるのに。
やっぱりすごくうれしいと思ってしまう。
だけど同時に、本物の彼氏でもないのに彼にこんなことをさせてしまったことが申し訳なくて。
私ったら結局自分では何もできなくて、りっくんに守ってもらっちゃって、情けないな……。