【完】俺がずっと、そばにいる。

「……っ」


先輩たちも驚いた様子で目を見開いている。


だけど次の瞬間、気まずそうにお互い顔を見合わせたかと思うと、一人が小さな声で謝ってきた。


「わ、わかったわよ……。ごめんね」


まさか謝ってくれるとは思わなかったので、またビックリする。


「い、行こっ」


「うん」


そして、そのまま逃げるように彼女たちはその場を去っていったので、私はそこでようやくホッとして体の力が抜けた。


同時に感謝の気持ちがあふれてくる。


あぁ私、またりっくんに助けてもらっちゃった。


すぐに彼のほうを振り返り、礼を言う。


「りっくん。あの、ありがとう……」


そしたらりっくんは、いつものように呆れ顔でため息をついた。


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