記憶を失くした総長
「「「「「「キャーー♡♡」」」」」」

ほらぁ…。

瑠「…華。…おいで?」

しょうがない…。
瑠生にぃの伸ばした手を取り私は車から…普通に降りたかった…。

『…っと。』

…ギュッと抱きついてしまった。
……やらかした。

瑠「…大丈夫?熱下がってないんでしょ?」

私にしか聞こえない声で囁く。
いや、下がってないんだけどさ…?

「「「「「「「(ギロッ。)」」」」」」」

こ、これは多数の女子を敵に回してしまった。

兄さんは如月で通ってるし…。

女子にどう説明すれば…??

しばらく考えた顔をしている兄さん。

瑠「…君に怪我があったら困るんですよ。

婚約者なんですから心配させてください。」




こ、婚約者。
その設定で行くのか、兄さん。

私が固まってるのをいいことに

瑠「本日はご一緒出来て良かったです。困ったことがあればいつでも呼んでくださいね?」

なんて演技力…!

って感激してる場合じゃない!
玲としてでも大変だったのに、華としてどうすればいいのさ……。




『はい、瑠生さん。
いつもありがとうございます。』

____なんて言ってしまおうか。
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