寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~

「当時のアメリカは、それはもうスーパーマーケットの最先端でね。アメリカを見ずしてスーパーを語るなかれと」


アメリカという共通の話題を見つけたふたりの会話が楽しそうに弾む。


「ジョーンズともお知り合いだとか」

「……ジョーンズ? 弁護士のスコット・ジョーンズのことじゃあるまい?」


風見さんが出した名前を復唱しながら、足立社長の目がみるみる大きくなっていく。


「ええ、スコット・ジョーンズです」

「あぁ、知っているとも! 彼は私の恩人でね。しかし風見社長もジョーンズを知っているとは」


足立社長の顔がさらに明るくなった。
共通の知人までいるようだ。


「私もアメリカではよくしていただいたので」

「そうなのかそうなのか。いや、まさかそんなところで繋がっていたとはねぇ」


足立社長は嬉しそうに微笑み、何度も頷いた。

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