寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「これでわかっただろう? 茜がどう見られているのか」
風見さんが目を細めて私を見る。
人生で初めての告白をされ、まだ心は動揺したまま。自分がどう見られているのか、わかるもなにもなかった。
「まさか、今の男に惚れたわけではあるまいな」
「ち、違います、そんなんじゃ」
訝る風見さんに全力で否定する。
「ただ、告白されたのなんて初めてだったので……」
大学のときの彼との始まりはなんとなくだったし、風見さんとは本当の恋人とは少し違う。どちらも告白が始まりではない。
ふと、風見さんの目に鋭さが宿るのを感じた。突如として不機嫌そうなオーラが漂ってくる。
「いいか? あの男は茜のことを会社からこそこそとつけてきたんだぞ」
「……そう、ですね」
あそこで偶然ばったりということはないだろう。