寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「ちょっ、理――」
そのまま引き寄せられ、唇が重なる。
じゃれ合うようなキスをしているうちに、理玖さんは自分のネクタイをシュルシュルと外し、ワイシャツのボタンを上から外していく。
そして私をソファへと横たわらせた。
「足立社長となにかあったんですか?」
「そんな野暮な話を今するな」
私の唇に理玖さんの人差し指が当てられる。
「でも」
「俺だけ見てろって言っただろう?」
甘く、それでいて鋭い視線。
私はこの目に弱い。
「ほかのことは考えるな」
そう言われて小さく頷く。
目を閉じると同時に、理玖さんの熱い唇が降りてきた。