寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「片づけができるかできないかで、仕事のできる人間かはおおよそわかる。段取りのよさや処理スピードに直結するものだ。それができない人間は、たいてい大したことはない」
「そうなんですか……」
確かに、散らかったデスクでは作業効率が落ちるだろう。
風見さんの言っていることには妙に納得してしまった。
さらには、間接的に私自身のことも再度褒められた気がしてテンションが上がる。
「では、早速片づけます!」
元気よく宣言した。
「俺はこれから取締役たちとの打ち合わせがあるから、あとは頼んだぞ」
「はい、承知いたしました」
タブレットを持って颯爽と社長室を出て行った風見さんを見送り、片づけ甲斐のある部屋を見渡す。
「さてと、どこから手をつけようかな……」
よし、まずはデスクに散らかった書類からにしよう。