寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「……そう思ってくれても構わない。抵抗があるというのなら、お試しということでもいいんじゃないか。付き合ってみて、やはり俺ではダメだとキミが思えば、そこで返品してもらって構わない」
「返品って……」
私にそんな権限まで与えてしまっていいの?
私の戸惑いをよそに風見さんは「よし決まりだ」と、なぜか晴れ晴れとした顔でお茶を飲み干した。
え? 本当に私を恋人にするつもり……?
「なにか不満でもあるか?」
じっと見据えられて動けなくなる。
「い、いえ、不満はないのですが……本気ですか?」
「本気だ。俺が茜を変えてやる」
そう言って風見さんは「ごちそうさま」の言葉を残して立ち上がった。
私が、風見さんの恋人……?
降って湧いたような事態が私を混乱させる。