寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
風見さんが戻ってきたのは、試着を何度となく繰り返し、ひと通り選び終えた頃だった。
「終わったみたいだな」
「はい」
選んだものは全て紙袋に詰めてもらった。
「どうして着替えないんだ」
風見さんは、買ったものを着て帰れと言いたいらしい。
「今日はあと半日もないですし、明日から着ることにします」
「いや、ダメだ」
風見さんはそう言いながら、紙袋に詰められたものを物色し始める。
「すぐにこれに着替えるんだ」
「ですが……」
反論したところで私の意見が通るはずもない。
結局風見さんに言われるままに試着室へと入ることになった。