寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
ウエストが絞り込まれたジャケットにマーメイドラインの膝丈スカートというスーツに着替えて出て行くと、風見さんは顎に手を添えて私をじっくりと観察した。
その視線が恥ずかしくて思わず身をよじる。
「よく似合ってる」
「ですが、なんだか落ち着かなくて……」
今の今まで来ていたリクルートスーツは、体型をすっぽりと隠してしまうような形だったが、着替えたスーツは体のラインに沿っている上、無駄に大きな胸を強調してしまうようなデザインなのだ。
風見さんは私を反転させ、鏡へと向かわせた。
「持っている武器を隠す必要がどこにある」
「……武器?」
鏡越しに風見さんと目が合う。
「茜は男を魅了するスタイルの持ち主だ」
「……え?」
「胸のラインから曲線を描く引き締まったウエスト、丸みを帯びたヒップライン、どれもパーフェクトだ」