寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~

ウエストが絞り込まれたジャケットにマーメイドラインの膝丈スカートというスーツに着替えて出て行くと、風見さんは顎に手を添えて私をじっくりと観察した。
その視線が恥ずかしくて思わず身をよじる。


「よく似合ってる」

「ですが、なんだか落ち着かなくて……」


今の今まで来ていたリクルートスーツは、体型をすっぽりと隠してしまうような形だったが、着替えたスーツは体のラインに沿っている上、無駄に大きな胸を強調してしまうようなデザインなのだ。

風見さんは私を反転させ、鏡へと向かわせた。


「持っている武器を隠す必要がどこにある」

「……武器?」


鏡越しに風見さんと目が合う。


「茜は男を魅了するスタイルの持ち主だ」

「……え?」

「胸のラインから曲線を描く引き締まったウエスト、丸みを帯びたヒップライン、どれもパーフェクトだ」

< 93 / 318 >

この作品をシェア

pagetop