きっと、ずっと、恋だった。
「…あ、」
そうだ、俺、ロック画面ー…。
慌てて戻って芹奈の手からスマホを取り上げるけれど、遅かったらしい。
光るスマホの画面には、あの日プールサイドで撮った2人の写真。
驚いた顔している芹奈と目が合って、急に恥ずかしくなった。
「その写真、持っててくれたんだ…」
「…芹奈の撮った写真がいちばん好きだって、言ったでしょ」
芹奈が撮ったものなら、なんだって。
きみの見てる世界なら、どこだってビルの最上階から見る夜景みたいに綺麗なんだろう。
「すきー!」
抱きついてくる芹奈に、はいはい、ってあしらいつつも頬は緩んでるしきっと顔は真っ赤なんだろう。