きっと、ずっと、恋だった。
「柊香、どうしたの?」
ドアの前に立つ柊香は、いつもはおろしている黒髪ロングヘアーを、今日は高めの位置でポニーテールにしている。
なんだかすごく可愛く見えるし、きっとこれがギャップ萌えってやつ。
「芹奈がひとりでお弁当食べてるから、暇なら喋りに行ってやれば、って」
言われたの、とクスクス笑いながら、私の前の秋樹の席にこっちを向いて座る柊香。
「え、誰に…」
「アッキー。
芹奈のことに関して過保護すぎるよね、本当に」
ふふ、と笑う柊香と、顔が赤くなる私。