きっと、ずっと、恋だった。



「柊香、どうしたの?」




ドアの前に立つ柊香は、いつもはおろしている黒髪ロングヘアーを、今日は高めの位置でポニーテールにしている。

なんだかすごく可愛く見えるし、きっとこれがギャップ萌えってやつ。




「芹奈がひとりでお弁当食べてるから、暇なら喋りに行ってやれば、って」




言われたの、とクスクス笑いながら、私の前の秋樹の席にこっちを向いて座る柊香。




「え、誰に…」



「アッキー。
芹奈のことに関して過保護すぎるよね、本当に」





ふふ、と笑う柊香と、顔が赤くなる私。




< 58 / 240 >

この作品をシェア

pagetop