15歳、今この瞬間を
「はい日直、号令かけてー。朝会始めるわよ」

このタイミングで担任の…ええと、まっすーだっけ、先生が教室に入ってきて、みんなそれぞれの席についた。

横目でチラリと佐久田くんを見たら、拗ねたようにぶすっとした顔をしていた。

「…」

菊谷くんは受験生がどうのこうのと、とってつけたような理由を言っていたけど、あたしは他に何かあるような気がしていた。

気にしても仕方のないことだけど。

「はい、それじゃあ今日の1限目は、体育祭関係のことを進めていきたいと思います。」

体育祭かーー学校によって、開催時期は春だったり秋だったり色々で、それは転校を繰り返して知り得た情報だった。

あたしは黙って、まっすーの話を聞いていた。

「みんなが出る種目を決めていきたいので、進行は…体育委員でいいかな?」

「へーい」

ダルそうに立ち上がったのは、佐久田くんだった。

まだ機嫌が良くないままなのかな。

教壇のところまできた佐久田くんと、一瞬だけ目が合った。

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