15歳、今この瞬間を
間に合うも何も、こんな昼間に時間を気にする意味がわからなかった。
『次は〜終点、名古屋港〜名古屋港〜』
揺れる車内にアナウンスが流れ、
「よし、ちょっと急ぐぞ!」
ロウが、やっぱり時間を気にしている風なことを言った。
「急ぐってなんで…」
「行けばわかるって」
「…」
ロウが楽しそうだから、あたしはもうあれこれ考えることをやめた。
そして、道のりは5分くらいだっただろうかーー早足で歩いたり、信号が赤に変わりそうな横断歩道を走ったり、そんな感じで水族館にたどり着いた。
「良かった、間に合いそうだ」
「だから何の話……」
あたしの言葉が止まってしまったのは、ロウが、あたしの手を掴んだから。
「わ、え、ちょっ…ロウ……っ!」
「来て、こっちだから」
あわあわしているあたしなんかロウはお構いなしに、あたしの手を引いてずんずんと歩いていく。
ちらりとシャチかなんかが見えたけど、他に目的があるようで、ロウは素通りして行った。
『次は〜終点、名古屋港〜名古屋港〜』
揺れる車内にアナウンスが流れ、
「よし、ちょっと急ぐぞ!」
ロウが、やっぱり時間を気にしている風なことを言った。
「急ぐってなんで…」
「行けばわかるって」
「…」
ロウが楽しそうだから、あたしはもうあれこれ考えることをやめた。
そして、道のりは5分くらいだっただろうかーー早足で歩いたり、信号が赤に変わりそうな横断歩道を走ったり、そんな感じで水族館にたどり着いた。
「良かった、間に合いそうだ」
「だから何の話……」
あたしの言葉が止まってしまったのは、ロウが、あたしの手を掴んだから。
「わ、え、ちょっ…ロウ……っ!」
「来て、こっちだから」
あわあわしているあたしなんかロウはお構いなしに、あたしの手を引いてずんずんと歩いていく。
ちらりとシャチかなんかが見えたけど、他に目的があるようで、ロウは素通りして行った。