15歳、今この瞬間を
一応手を繋いでいるような格好にドキドキしていたけど、実際はあたしがロウに引かれているだけだった。

それでも触れている手は、次第に熱を持つから恥ずかしい。


「夢希、腹減ってるだろ?あそこでなんか買ってから行こ?」

手を引かれること数分、あたしとロウは冷たい風が吹く外にいた。

外といっても水族館内で、野外スペース的な場所だった。

さすがにあたしでもわかるーーここは、ショーなんかを行う場所だ。

「もうすぐイルカショーが始まるんだ。夢希に見せたくて」

「…」

あたしのために……。

「急いで正解だったな」

「うん…!」

ロウが嬉しそうな顔をするから、あたしの嬉しい気持ちが倍増する。

あたしとロウは、さっきロウが指差した屋台で、おにぎりや焼きそばなんかを買ってから、観覧席へ移動した。

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