15歳、今この瞬間を
「んなこと気にすんなって。オレら隣の席で体育委員で、ある意味一連托生だろ?」

「いちれん……?」

「運命共同体ってこと!」

「ちょっ…痛い」

大きな声で笑いながら、あたしの背中をバシバシと叩く佐久田くん。

「佐久田くん何してるの⁈ちゃんと井上さんを手伝ってちょうだいよ?」

「へーい」

佐久田くんは不機嫌そうに返事をしてから、「まっすーのくせに」なんて悪態をつくもんだから、不覚にも笑いそうになってしまった。

さっきの大人びた発言にはハッとさせられたけど、こういうところはやっぱり中学生らしいな……あたしは心の中でつぶやいた。

でも、運命共同体だなんていい迷惑。



「夢希ちゃん帰ろーぜ!」

学校での時間が終わり、あたしはさっさと帰りたくて足早に靴箱まできたのに、佐久田くんが追いついてきた。

「…」

もう、何を言っても効果がない気がしてきた。

あたしは黙って靴に履き替えた。


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