15歳、今この瞬間を
「ありさちゃんのことが、本当に大切だったんだね…」

「……っ」

リョウくんは何も言わなかったけど、曇ったその表情は爆発寸前にも見えた。

「今もリョウくんはーー、」

「うるさい」

とても低い声が、あたしを制止した。

「ロウから何を聞いたか知らないけど、それ以上言うな…」

「……」

リョウくんにとっては思い出したくもないことだけど、でもそれは一番大切なありさちゃんのことだから。

忘れられたら、きっと楽になれる。

でも、忘れられるわけがない……。

リョウくんもきっと、ロウと同じ……辛い日々と戦っているんだ。

「あたしたちは、今のままじゃいけないと思うの……」

その辛さを軽くできるなんて思ってないけど、死ぬまで背負っていかなくてもいいハズだから。

想いを、解放してあげてもいいと思うのーー。

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