15歳、今この瞬間を
「今でもありさちゃんのことが、大好きなんでしょう?」


「ーーーありさ…」

リョウくんは、目を潤ませながらイルカの水槽を見ていた。

それはまるで、過去を、大切な人を思い出しているような、切ない目だった。

「リョウくんの中にはありさちゃんしかいないのに、あたしのことが好きだなんておかしな話」

「……」

「だから、彼氏彼女はやめた方がいいと思うの。だってあたしもーー、」

「夢希…リョウ……!」

「ロウ……」

"ロウのことが好きだって気付いたから"ーーそう言おうとしたら、なんと本人が目の前に現れたのだった。

「相変わらずムカつく顔だな、ロウ」

吐き捨てるようにそう言ったリョウくんは、ロウの顔を睨みつけた。

「夢希、大丈夫か?イルカショー見てたら、夢希とはぐれたって話がたまたま聞こえてきて…」

「それでわざわざ探しにきたのか?保護者かおまえは」

リョウくんが、ロウをバカにしたように笑った。

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