15歳、今この瞬間を
「ありさが好きだったのは、オレじゃなくてリョウだったんだ…」

「は……まさか…そんな訳ないだろ……。ありさはいつも俺には素っ気なかったけど、おまえとは楽しそうに話していたし、ここにも2人で……」

「でも、本当なんだ」

「俺がそんな嘘を信じると思ったか?もっとまともな嘘をつけよ」

あたしも、この話は初耳だった。

「ありさは、リョウのことが好きだったからこそ、緊張して上手く話せなかったんだ」

「……」

「水族館に行きたいと言われた時は、超嬉しかった。オレも、ありさはオレのことが好きなんだと期待したよ。浮かれすぎて、病状のことも軽く考えすぎていた……最低のバカなんだオレは」

ロウの悔しい気持ちがリョウくんにも伝わっているのか、黙って話を聞いていた。

「あの日、オレはここで失恋したんだ。ありさに打ち明けられたんだ、リョウのことが好きだってーーー」

ロウは、リョウくんの目を真っ直ぐに見ていた。

< 274 / 287 >

この作品をシェア

pagetop