15歳、今この瞬間を
「それに、その方がオレへの恨みも倍増するだろ?リョウ…おまえあの時、ありさの後追って死んじゃいそうだったからさ」

恨む人間でもいた方が……何でもいいから生きる理由をーーそういうこと?


「俺は…どうすればいい」

リョウくんは、ひとり言のように話し始めた。

「リョウ……」

「S高に入って、終わったんだ……」

リョウくんは、水槽の中で泳ぐイルカを見ていた。

「ありさとの約束は、ここまでだから。俺はこれから、何を目標にしていけばいいか…わからないんだ」

「リョウくん……」

「生きていても、何もなーー」

「ひゃ……!」

ガツン!と音がしたかと思ったら、目の前にいたリョウくんが倒れていた。

ロウが、殴ったのだった。

「そんなに死にたいなら、勝手に逝け!今のおまえを、ありさが歓迎してくれると思うか⁈」

「っつ…やりやがったな……」

少しフラつきながら、リョウくんが立ち上がった。

「生きていれば、必ずなにかがある!何もない毎日なんてないんだ!だったら、その毎日をありさのために生きろよ!ありさの分まで色んなこと経験して、死ぬまで生きるのがスジじゃねぇのかよ⁈」


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