15歳、今この瞬間を
ロウの必死の訴えは、あたしまでハッとさせられるものだった。

「死ぬまで生きるーーか。ロウらしいな」

「腐ってんじゃねーぞ(笑)」

「お互いな(笑)」

まだ、時間はかかるかもしれないーーそれでもこの2人は、確実に同じ方向を向き始めたと、あたしは感じていた。

「そうだ夢希、さっきの話」

「え?」

「俺が夢希と付き合うことにした理由の話。ロウが、夢希のことを好きだと気付いたからだ」

え……ロウが…本当に?

ドキドキしながらロウの方を見ると、右手で首の後ろを……さわっていた。

「…」

「俺はロウが苦しめば、それで良かったから。でも、夢希との時間も悪くなかったぞ。ありさのことがなければ…本当に好きになっていたかもな」

リョウくんーー……。

「夢希、別れてやるから…好きなとこに行けよ」

もう一度ロウを見たら、いつものあたたかなにおいがしてくる笑顔をしていた。

「リョウくん……」


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