ずっとキミが好きでした。
おれはみっくんに呼び出された。


放課後、まだ高い位置にある太陽が、屋上で佇む二人をギラギラと照りつけていた。




みっくんはお兄さんだから、だだをこねた弟の世話をよくしていただろう。


その弟ポジションがおれに代わっただけだ。





ーーただのヤキモチ。





そんなの誰にも言われなくても分かっていた。


だけど、なんだか納得出来なくて、悪気のないみっくんを困らせてしまっている。


一番最低なのは、きっとおれだ。




おれが俯いて上履きを気にしていると、みっくんが不穏な空気を断ち切るように話し出した。





「翼、黙っててごめん。いつか言おうと思ってたんだけど、なかなか言えなくて。それに…ーー」





みっくんが言葉を濁した。


おれが「何?」と首を傾げると、みっくんは唇を一度軽く噛んでから、意を決して口を開いた。






「戸田さんから話聞いてると思って」






「…なっつん?」













なんとなく分かった。














そして、おれの考えはどうやら当たっている。

 







「実はさ…」 
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