五感のキオク~記憶の中のアナタの声~
まっすぐ前を向いていたその首を少しだけ、ほんの少しだけ右に向けてみた。
見えたのはグラスを持つ男の人の左手。と、その薬指にはめられた指輪。
彼じゃない。
指輪なんてしない人だった。お揃いのシルバーリングも彼は最後までその指にしてくれなかった。
だからきっと違う人だ。
声なんて、似てる人は他にだっている。
今日ラジオで聞いた声と記憶の中の彼の声はすごく似ていたんだから。
「どうぞ」
目の前に置かれたはなぜか、さっき飲んでいたものとは違うものだった。
「これ?」
そう問いかけようとすると、隣にも同じものを置くマスター。
「こちらオリンピックです」
目の前に置かれたカクテルは綺麗なオレンジ色をしていた。
っていうか、これ。隣の人が頼んだ?
そう思って今度はしっかりと隣の人を見た。
見えたのはグラスを持つ男の人の左手。と、その薬指にはめられた指輪。
彼じゃない。
指輪なんてしない人だった。お揃いのシルバーリングも彼は最後までその指にしてくれなかった。
だからきっと違う人だ。
声なんて、似てる人は他にだっている。
今日ラジオで聞いた声と記憶の中の彼の声はすごく似ていたんだから。
「どうぞ」
目の前に置かれたはなぜか、さっき飲んでいたものとは違うものだった。
「これ?」
そう問いかけようとすると、隣にも同じものを置くマスター。
「こちらオリンピックです」
目の前に置かれたカクテルは綺麗なオレンジ色をしていた。
っていうか、これ。隣の人が頼んだ?
そう思って今度はしっかりと隣の人を見た。