君に捧げるワルツ ー御曹司の恋と甘い旋律ー
澪音はそんな私の体を包み込んで支え、身体中に熱を散らす。ワンピースがたくしあげられて直接触れられると、指先が滑るごとに声を上げるのを我慢できなくなる。


「……っはぁっ、あっ! 待って……」


「悪いけど、今は手加減する気はないから」


重なった澪音の身体の重みを受け止める頃には、私はずっと、こんなふうに触れて欲しかったんだと気がついた。


奥歯を噛むような澪音の表情に吸い寄せられて、私も澪音の身体にたくさん触れた。

澪音が与えてくれる熱を、すべて余さず感じとりたい。溶けていく意識に抗うように心と体に焼き付ける。


どれだけそうしていたのかわからない。漏れる声の合間に澪音の名前を呼んで、その度に彼は優しい口づけをしてくれたり、髪を撫でてくれた。


やがて意識の谷に落ちて目を閉じ、深い水底から還るように再び目を開ける。


「……思い出したか?

何も、恐く思うことはないだろ」


「思い出したというか、思い知ったというか……

自分ではどうしようもないくらい、澪音が好きです」


流れる涙は澪音が唇で拭き取ってくれた。近い距離からその端正な顔立ちを見つめる。ドキドキするけど、同じくらい安心感もある不思議な距離。

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