君に捧げるワルツ ー御曹司の恋と甘い旋律ー
「あ、澪音!こんなところにいて大丈夫ですか?」
「会場を盛り上げるのは構わないが、俺とも踊ってくれてもいいだろ?」
澪音とホールドを組んで、ワルツのステップを踏む。誰よりも安心する澪音の手を背中に感じて、ふと、懐かしい心地がした。
「こうして踊るのは出逢った頃以来ですよね」
「あのときは、柚葉がこんなに格好いい女とは知らなかったな。
さっきのは何だ?」
「ふふっ。それは自画自賛ですよ?さっきのダンスは澪音の真似だから」
「真似か……?俺はああやって踊ることはできないよ。俺は柚葉の足元にも及ばない。
柚葉が一人で踊るダンスを見てしまうと、俺と踊るスローワルツなんて柚葉には退屈じゃないかと心配になる」
「そんなことはありませんよ。それに私は一人では踊れません」
「いや、前に見せてくれたときは確かに一人で……」
「私に限らず、どんな凄いダンサーでも一人では踊れないんです。音楽がないと、ダンスはできませんから。
私は、澪音の音楽で踊るのが一番好きですよ。澪音のピアノを初めて聞いた時から、ずっと澪音の曲で踊りたかったんです。
でも、こうやって一緒に踊るのも同じくらい好きです。澪音と一緒だと、ダンスやってて良かったなーって思います」
澪音はワルツの曲に合わせて私を抱きよせ、ターンをして曲の終わりに礼……ではなく強引なキスをした。
「大事なパーティーで何をしてるんですか!」
「不意打ちで大胆な愛の告白をする柚葉が悪い。
黙って聞き過ごせる筈がないだろ。
踊ろう、ずっと一緒に。今も、将来も。俺はきっと君に曲を贈るためにピアノをやってきたんだ」
会場の真ん中で澪音にぎゅっと澪音に抱き寄せられ、周りからざわざわと声が聞こえた。
私は当然周囲を見渡して狼狽えたけれど……
「気にするな。今は、俺だけを見てろ」
澪音の腕に引かれるように、暖かな胸に頬を寄せると、もう一度深く口づけされる。
今度は周りを意識することもできず、ただその熱さだけを受け止めてそっと目を閉じ、この身を委ねた。
Fin.
「会場を盛り上げるのは構わないが、俺とも踊ってくれてもいいだろ?」
澪音とホールドを組んで、ワルツのステップを踏む。誰よりも安心する澪音の手を背中に感じて、ふと、懐かしい心地がした。
「こうして踊るのは出逢った頃以来ですよね」
「あのときは、柚葉がこんなに格好いい女とは知らなかったな。
さっきのは何だ?」
「ふふっ。それは自画自賛ですよ?さっきのダンスは澪音の真似だから」
「真似か……?俺はああやって踊ることはできないよ。俺は柚葉の足元にも及ばない。
柚葉が一人で踊るダンスを見てしまうと、俺と踊るスローワルツなんて柚葉には退屈じゃないかと心配になる」
「そんなことはありませんよ。それに私は一人では踊れません」
「いや、前に見せてくれたときは確かに一人で……」
「私に限らず、どんな凄いダンサーでも一人では踊れないんです。音楽がないと、ダンスはできませんから。
私は、澪音の音楽で踊るのが一番好きですよ。澪音のピアノを初めて聞いた時から、ずっと澪音の曲で踊りたかったんです。
でも、こうやって一緒に踊るのも同じくらい好きです。澪音と一緒だと、ダンスやってて良かったなーって思います」
澪音はワルツの曲に合わせて私を抱きよせ、ターンをして曲の終わりに礼……ではなく強引なキスをした。
「大事なパーティーで何をしてるんですか!」
「不意打ちで大胆な愛の告白をする柚葉が悪い。
黙って聞き過ごせる筈がないだろ。
踊ろう、ずっと一緒に。今も、将来も。俺はきっと君に曲を贈るためにピアノをやってきたんだ」
会場の真ん中で澪音にぎゅっと澪音に抱き寄せられ、周りからざわざわと声が聞こえた。
私は当然周囲を見渡して狼狽えたけれど……
「気にするな。今は、俺だけを見てろ」
澪音の腕に引かれるように、暖かな胸に頬を寄せると、もう一度深く口づけされる。
今度は周りを意識することもできず、ただその熱さだけを受け止めてそっと目を閉じ、この身を委ねた。
Fin.


