君に捧げるワルツ ー御曹司の恋と甘い旋律ー
用意されていたシルクのパジャマを来て、メイドの人を呼んだ。
「あの……私はどこに寝泊まりすれば……」
「それはもちろん澪音様のお部屋でございます。
髪を乾かしますね。こちらにお掛けください」
「!?」
私は声にならない悲鳴をあげたけれど、メイドの人はいっこうに構わずに髪にオイルを馴染ませてドライヤーをあてていく。
混乱してる間に髪は普段よりツヤツヤに仕上げられ、メイドさんは行ってしまった。……良い香りがする。いつもヘアオイルなんて使ってないからなぁ……
「……って、髪のことはどうでもいいんだった。
澪音に抗議しないと!」
息を整えて部屋に戻ると、
「お帰り、柚葉。
今日から一緒にいられて嬉しいよ。」
キラキラした笑顔で澪音がドアに駆け寄ってきて、ぎゅっと抱き締められた。
澪音、可愛い……
……じゃなくて!! 勢いをつけて体を離して訴える。
「私はどこか別室に行かせてください。ゲストルームとかありますよね?こんなに広いお屋敷なんだから……」
「あるけど、柚葉の居場所はここだよ。
恋人なんだから」
「うぅ……恋人代行です」
「だからイチイチそれを言うなって。
わかってるから。安心しろ、手は出さないよ、多分、最後までは、きっと」
語尾がどんどん曖昧に変わっていくので、安心していいのか全くわからない。
でも、澪音が本当にそういうことを望むなら、他にいくらでも相手がいるんだろうな……とは思う。
「飼い犬みたいな私にその気が起きないのは、何となくわかりますけどね……」
「あははっ、さっき言ったこと根に持ってるな。
そのうち犬のカノンも紹介するよ。すごく可愛いんだぞ」
「あの……私はどこに寝泊まりすれば……」
「それはもちろん澪音様のお部屋でございます。
髪を乾かしますね。こちらにお掛けください」
「!?」
私は声にならない悲鳴をあげたけれど、メイドの人はいっこうに構わずに髪にオイルを馴染ませてドライヤーをあてていく。
混乱してる間に髪は普段よりツヤツヤに仕上げられ、メイドさんは行ってしまった。……良い香りがする。いつもヘアオイルなんて使ってないからなぁ……
「……って、髪のことはどうでもいいんだった。
澪音に抗議しないと!」
息を整えて部屋に戻ると、
「お帰り、柚葉。
今日から一緒にいられて嬉しいよ。」
キラキラした笑顔で澪音がドアに駆け寄ってきて、ぎゅっと抱き締められた。
澪音、可愛い……
……じゃなくて!! 勢いをつけて体を離して訴える。
「私はどこか別室に行かせてください。ゲストルームとかありますよね?こんなに広いお屋敷なんだから……」
「あるけど、柚葉の居場所はここだよ。
恋人なんだから」
「うぅ……恋人代行です」
「だからイチイチそれを言うなって。
わかってるから。安心しろ、手は出さないよ、多分、最後までは、きっと」
語尾がどんどん曖昧に変わっていくので、安心していいのか全くわからない。
でも、澪音が本当にそういうことを望むなら、他にいくらでも相手がいるんだろうな……とは思う。
「飼い犬みたいな私にその気が起きないのは、何となくわかりますけどね……」
「あははっ、さっき言ったこと根に持ってるな。
そのうち犬のカノンも紹介するよ。すごく可愛いんだぞ」