キスから始まる……!「イケメン御曹司とキスして、フォーリンラブ!」

「そうか、じゃあさっきはありがとうな。助けてもらって」

「……別に、助けたつもりなんか……」

ぶつぶつと言う私を、じっと見つめて、

「……おまえ、それにしてもよく食べるな?」

と、彼がフッと笑いを浮かべた。

「……えっ」

ふと手元を見れば、ケーキにパフェにと、つい調子に乗って食べてしまっていた。

「……あ、だって、なんでも食べていいって言うし、ここ意外と美味しくて……」

「いや、いいよ別に。そういうの、可愛いなって思ってな」

不意の『可愛い』という言葉に、あっさりと陥落されて、顔が真っ赤にもなってくる。



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