眠り姫に恋したのは年下御曹司
二人で通勤する。


会社は違う駅にある為、電車でお別れをする。


私の日常が変わっていく。



「またね、莉乃。」


「うん、またね。」



側から見れば恋人みたいだ。


いや恋人なんだけどね。


心地良すぎる彼氏に仕事へのヤル気も倍増するのが分かる。


これがリア充って言われてるヤツか?



「おはよう。」


「片桐さん、おはようございます。」



会社の自分の席へ腰掛ける。


朝のメールチェックをしていれば、佐東さんに声を掛けられる。



「片桐、金曜は大丈夫だったか?」


「えっ、あっ、はい。」


「双葉さんが送ってくれたんだろ?迷惑は掛けてないか?」


「あっ、はい。」



迷惑は掛けたかも。


ってか、付き合う事になるなんて誰も思いもしない事だろう。



「なら大丈夫だな。会議の資料を頼む。」


「はい。双葉宛ですよね?」


「そうだな。若いが統括部長だからな。」


「はい。」
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