葵くん、そんなにドキドキさせないで。
葵くんの名前を呼んで、パスを出す。
__ビーッ。
タイマーの試合終了の音と同時に葵くんがシュートを入れた。
陽菜ちゃんと顔を見合わせる。
「か、勝った……?」
得点表を見ると、私たちのクラスの方が点が高かった。
ワッと盛り上がる体育館。
ホッとする私。
葵くんたち、勝ったんだ。
すごいなぁ、葵くん何でも出来るんだ。
……カッコいいなぁ。
そう思った瞬間、陽菜ちゃんにパシンと背中を叩かれた。
「華子!これっ」
「え?」
いきなり陽菜ちゃんに渡されたタオルを見る
。
えっと、これは……?
「三河、すごい汗かいてるじゃん!渡してきな!」