葵くん、そんなにドキドキさせないで。
ケロッと嘘なんかついちゃって!
私、そんなこと言った覚えないよ!?
「だとしても、人の彼女にむやみに近づくのやめてくれないかな」
私たちに注目している人がたくさんいるから、
爽やか王子さまのマスクを被っている葵くん。
だけど、あの、黒いオーラが漂ってるよ……?
にっこり笑ってるけど怖いよ、葵くんっ。
「えー?その彼女ほっといて他の女たちにちやほやされてたのは誰だっけ?」
「……」
「ちゃんと手が届く範囲に置いとかないとさ、
取られちゃうかもよ?どっかの誰かに」
コテンと首を傾けて笑う大野くん。
チラッと葵くんを見上げると、ものすごく怖い顔で睨んでいた。
や、やばい……めちゃくちゃ怒ってる!