宮花物語
「青蘭さんは、王にお気持ちは向いていないと、仰っていたけれど、王と情を交わしている姿を見る限りでは、そんなふうに思えなかった。」

慕ってもいない相手に、あんなに激しく求めるだろうか。

「あの人はね。好きものなのよ。」

「す、好きもの?」

「要するに濡れ事が、好きなのよ。」

あの、儚げな青蘭が?

あまりにも衝撃的で、言葉も出ない。

「一説では、男女の交わりができなくなるから、お子をわざと作らないって言う噂もあるくらい。」

「えっ!?」

そんな世界があるなんて、田舎で育った黄杏には、理解できない世界だ。


「あの二人、心は交わらないけど、体の相性はいいみたい。青蘭さんが絶頂に達してるの、何度か聞いた事、あるもの。」

「ぜ、絶頂!?」

「シー!声が大きい!」

黄杏と紅梅は、慌てて周りを見た。


「ったく。子供じゃないんだから、そんな事で驚かないでよ。」

「ごめんさい……」
< 134 / 438 >

この作品をシェア

pagetop