宮花物語
血まみれの寝台。

青蘭は、倒れそうになるのを我慢しながら、屋敷を出た。

その時だった。

黄杏付きの女人、黒音が窓から屋敷の窓の中を、覗いていた。

黄杏付きのはずなのに、看病するしないどころか、屋敷にも入らないなんて。

「ククククッ。」

しかも、笑っている。

黄杏の子が死んで、笑っている。

青蘭は、不可解に思いながら、紅梅と王の元へ戻った。


そこには、白蓮も駆けつけていた。

「青蘭。何があったのです?」

白蓮は一切、何も知らないようだ。

「黄杏さんのお腹のお子が、お亡くなりになったようです。」

「えっ!?」

白蓮は驚いて、地面に倒れ込んでしまった。


跡継ぎができる事は、この夫婦の長年の悲願だったと言うのに。

「紅梅さん。奥様を頼める?」

「ええ。大丈夫よ。」

紅梅は、悲しみに暮れている白蓮を、抱き起こすと、屋敷まで一緒に着いて行った。

そして青蘭は、王の腕を肩に回し、何とか自分の屋敷に、連れて行った。
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