宮花物語
将拓に掴まり、なんとか立ち上がる黄杏に、勇俊は冷ややかな視線を送る。
「まさか、あなた様のような大人しい方が。このような不義を働くとは……王の寵愛も一際だったと言うのに。」
「護衛長!」
黄杏が手を伸ばすと、それを振り払うかのように、離れて行ってしまった勇俊。
「黄杏様、今はお静かに。」
そんな黄杏を、抑えたのは将拓だった。
「今は、我らの仲を疑っているだけです。疑いが晴れるまで、待ちましょう。」
温かい兄の言葉に、少しだけ救われる黄杏。
二人は意気消沈の中、勇俊に連れられ、白蓮の屋敷へと参上した。
客人をもてなす広間で、二人並んで膝をついた。
薄暗い中、ろうそくの明かりだけが、灯される。
静まり返った中、何もしゃべらずに白蓮を待つ黄杏と将拓。
床に膝を着いているせいか、黄杏の体は、足から冷えだした。
それを見かねた将拓が、自分の上着を脱いで、黄杏に渡した。
「まさか、あなた様のような大人しい方が。このような不義を働くとは……王の寵愛も一際だったと言うのに。」
「護衛長!」
黄杏が手を伸ばすと、それを振り払うかのように、離れて行ってしまった勇俊。
「黄杏様、今はお静かに。」
そんな黄杏を、抑えたのは将拓だった。
「今は、我らの仲を疑っているだけです。疑いが晴れるまで、待ちましょう。」
温かい兄の言葉に、少しだけ救われる黄杏。
二人は意気消沈の中、勇俊に連れられ、白蓮の屋敷へと参上した。
客人をもてなす広間で、二人並んで膝をついた。
薄暗い中、ろうそくの明かりだけが、灯される。
静まり返った中、何もしゃべらずに白蓮を待つ黄杏と将拓。
床に膝を着いているせいか、黄杏の体は、足から冷えだした。
それを見かねた将拓が、自分の上着を脱いで、黄杏に渡した。