宮花物語
引き下がった白蓮の後ろには、護衛長の勇俊が付き従った。

黄杏と将拓が兄妹だと言う事を、同じように偶然に知ってしまった勇俊。

白蓮だけが、悪者のように扱われるのは、気が引けた。


「お前はどのように、感じましたか?」

そんな勇俊に、白蓮は淡々と問いかける。

「……あのお二人が、兄妹かもしれないと言うは、白蓮様のご想像通りでしょう。」

「それで?」

「ですが王も忠仁様も、それをお隠しになっている。何かお考えがあっての事だと思われます。」

「ほう……」

「ここは、見て見ぬ振りをされるのも、一つの方法かと。」

すると白蓮は、突然立ち止まった。

「……お前、何か知っているのですね。」

「あっ、いや……」

「言いなさい。」

勇俊に、白蓮の視線が突き刺さる。

「……実は、将拓殿と同じ名の役人を知っています。」

「同じ名前?」

ゴクンと息を飲んだ勇俊。
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