宮花物語
「護衛長、落ち着いて下さい。」
狼狽えるはずの将拓に、返ってなだめられる勇俊。
そうだ。
自分よりこの人の方が、心穏やかではないはずなのに。
「……すみません。ですが、私は……どうしてもあなたを、失いたくないのです。」
「護衛長……そんなにも、私の事を……」
勇俊がそっと顔を上げると、そこには将拓の真っすぐな瞳があった。
その人を信じようとする美しい瞳に、勇俊は打ち崩されてしまって、その場に膝を着いた。
「将拓殿!」
「はい。」
勇俊は、右手の拳で地面を叩いた。
「あなたを襲えと命じられた刺客は、この私です!」
「護衛長殿が?どうして、刺客なんて……」
そこまで言って将拓は、ハッとした。
「……命じたのは、正妃様なのですね。」
「はい!……」
もう隠しきれない勇俊は、将拓の前で地面に頭を付けた。
「黄杏様にお子が生まれれば、有能なあなたは必ず、政治に参加すると仰せられて……」
狼狽えるはずの将拓に、返ってなだめられる勇俊。
そうだ。
自分よりこの人の方が、心穏やかではないはずなのに。
「……すみません。ですが、私は……どうしてもあなたを、失いたくないのです。」
「護衛長……そんなにも、私の事を……」
勇俊がそっと顔を上げると、そこには将拓の真っすぐな瞳があった。
その人を信じようとする美しい瞳に、勇俊は打ち崩されてしまって、その場に膝を着いた。
「将拓殿!」
「はい。」
勇俊は、右手の拳で地面を叩いた。
「あなたを襲えと命じられた刺客は、この私です!」
「護衛長殿が?どうして、刺客なんて……」
そこまで言って将拓は、ハッとした。
「……命じたのは、正妃様なのですね。」
「はい!……」
もう隠しきれない勇俊は、将拓の前で地面に頭を付けた。
「黄杏様にお子が生まれれば、有能なあなたは必ず、政治に参加すると仰せられて……」