宮花物語
それからしばらくして、薬草を調べていた女人が、桂花の元へ戻ってきた。
「桂花様。あの薬草の事、調べて参りました。」
「おお、やっとあの薬草の事が分かったのか!」
女人は、手拭いに包まれている薬草を見せた。
「これはある村にしか、樹勢しない珍しい草だそうです。血の巡りを良くして懐妊しやすくし、懐妊中も体調を一定に保つ効果があるそうです。」
「それは確かなのか?」
「はい。王宮付きの医師に仕えている、薬師に調べて頂きました。今の今迄調べていたのですから、間違いないと思います。」
「そうか……」
桂花は改めて、その薬草を手に取った。
そんな女達にとって、夢のような薬効が、この草にあるなんて。
「黄杏様は、この薬草を使って、誰よりも早く懐妊したと言うのですね。」
「恐らくは……」
桂花はこの薬草さえあれば、黒音は一人とは言わず、何人も王の子を産めるのでは?と考えた。
「桂花様。あの薬草の事、調べて参りました。」
「おお、やっとあの薬草の事が分かったのか!」
女人は、手拭いに包まれている薬草を見せた。
「これはある村にしか、樹勢しない珍しい草だそうです。血の巡りを良くして懐妊しやすくし、懐妊中も体調を一定に保つ効果があるそうです。」
「それは確かなのか?」
「はい。王宮付きの医師に仕えている、薬師に調べて頂きました。今の今迄調べていたのですから、間違いないと思います。」
「そうか……」
桂花は改めて、その薬草を手に取った。
そんな女達にとって、夢のような薬効が、この草にあるなんて。
「黄杏様は、この薬草を使って、誰よりも早く懐妊したと言うのですね。」
「恐らくは……」
桂花はこの薬草さえあれば、黒音は一人とは言わず、何人も王の子を産めるのでは?と考えた。