宮花物語
桂花の心配を他所に、黒音はお腹が大きくなるにつれて、態度も大きくなってきた。
産まれてくる赤子が、男か女か、まだ分からないと言うのに、黒音は自分の子が、時代の王になる者だと言い始めたのだ。
「あなた達は幸せね。次の王がまだお腹の中にいる時を、見る事ができるのだから。」
自分に仕える女人にそう言って、挙句の果てに、自分の前を通る時は、お腹の中にいる赤子に、頭を下げて行けとまで言うようになった。
「本当に跡継ぎ様であれば、いいけれども。」
「姫様だった時は、どうされるんでしょうね。」
「この様子じゃあ、女王様にでもなさるおつもりなんじゃないの?」
あまりの態度の大きさに、仕えている女人達まで、そう言い放つ始末。
加えて毎晩訪れる信志の存在も、黒音にいらぬ自信を付けた。
「ああ。産まれてくる子は、皇子かな。姫かな。」
信志は、毎晩のようにやってきては、黒音のお腹に顔を付けてそう話かけていた。
産まれてくる赤子が、男か女か、まだ分からないと言うのに、黒音は自分の子が、時代の王になる者だと言い始めたのだ。
「あなた達は幸せね。次の王がまだお腹の中にいる時を、見る事ができるのだから。」
自分に仕える女人にそう言って、挙句の果てに、自分の前を通る時は、お腹の中にいる赤子に、頭を下げて行けとまで言うようになった。
「本当に跡継ぎ様であれば、いいけれども。」
「姫様だった時は、どうされるんでしょうね。」
「この様子じゃあ、女王様にでもなさるおつもりなんじゃないの?」
あまりの態度の大きさに、仕えている女人達まで、そう言い放つ始末。
加えて毎晩訪れる信志の存在も、黒音にいらぬ自信を付けた。
「ああ。産まれてくる子は、皇子かな。姫かな。」
信志は、毎晩のようにやってきては、黒音のお腹に顔を付けてそう話かけていた。