宮花物語
「あなたは、私よりも年上で、芯が座っている部分もあるけれども、それが時に、寂しく思う時があるのだ。」
「お寂しい?なぜ?」
「……私など、必要ないのかと。」
白蓮は思わず、隣に座る信志の手を、腕ごと掴んだ。
「そのような事……ある訳ございません!」
「白蓮?」
「いつでも……あなた様の事を、必要としています。私には、なくてはならないお人です。」
だが信志は、白蓮の手をそっと、自分の腕から離した。
「だがそれは……私が王だからなのでは?」
「えっ……」
「あなたは、幼い頃から正妃として、申し分ない人だった。それに応えようと、夫として奮起してきたけれど、時々思うのだ。私が皇太子にならなければ、あなたとの結婚は、なかったのではないかと。」
信志は、まだ子供の頃の事を思い出した。
実は信志には、5歳上の兄がいた。
白蓮は兄の2歳年下で、兄のお妃候補だったのだ。
「お寂しい?なぜ?」
「……私など、必要ないのかと。」
白蓮は思わず、隣に座る信志の手を、腕ごと掴んだ。
「そのような事……ある訳ございません!」
「白蓮?」
「いつでも……あなた様の事を、必要としています。私には、なくてはならないお人です。」
だが信志は、白蓮の手をそっと、自分の腕から離した。
「だがそれは……私が王だからなのでは?」
「えっ……」
「あなたは、幼い頃から正妃として、申し分ない人だった。それに応えようと、夫として奮起してきたけれど、時々思うのだ。私が皇太子にならなければ、あなたとの結婚は、なかったのではないかと。」
信志は、まだ子供の頃の事を思い出した。
実は信志には、5歳上の兄がいた。
白蓮は兄の2歳年下で、兄のお妃候補だったのだ。