宮花物語
「いや……白蓮が王妃になると、告げた者……星見の者なのだろうか。」

星見とは、星の運行で世の中を占う者のことで、少し前までは歴代の王が、信頼のおける星見を、自分の側に付けるものだった。

「だが私には、星見がいない。先代の王……私の父が治めていた時、兄の死を予言したとして、星見は幽閉されたのだ。」


- それは王国に不吉をもたらす発言だとされ、私は捕らえられ、地下に放り込まれた -


あの骨と皮ばかりの老人も、そう言っていた。

「その老人も……同じ事を……」

信志は唖然としながら、白蓮を見た。

「本当に見たのか?父の星見は、地下牢で既に死んでいるところを、発見されたのだ。」

「えっ……」

「……夢か幻か?それとも……」

白蓮の背中が、一気に冷たくなる。

「きゃあああ!」

信志の腕の中で、ブルブルと震える白蓮。

「お、恐ろしい……」
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