宮花物語
信志が、白蓮を強く抱きしめた時だ。
「申し上げます。そろそろ黒音様の処置が、始まったようでございます。」
「そうか、ご苦労。」
信志が返事をした後、白蓮はまだ小刻みに震える体で、立ち上がった。
「どこへ行く?白蓮。」
「黒音の元へ……」
すると信志は、白蓮を自分の側に、座らせた。
「ここで待っていよう。」
「どうしても、黒音に聞いておかなければならない事があるのです。」
信志と白蓮は、しばらく見つめ合った。
「分かった。でもその答えを聞いたら、ここに戻ってくる事。いいね、白蓮。」
「はい。」
白蓮はもう一度立ち上がると、自分の部屋を出た。
白蓮の部屋と、処置室は同じ屋敷内にある。
処置室まで歩く間白蓮は、途方もない時間が流れているかのように思えた。
もし黒音が、自分の想像だと認めれば、堕胎の薬を使わずに済む。
苦しい事も悲しい事も、時間が流してくれるかもしれない。
「申し上げます。そろそろ黒音様の処置が、始まったようでございます。」
「そうか、ご苦労。」
信志が返事をした後、白蓮はまだ小刻みに震える体で、立ち上がった。
「どこへ行く?白蓮。」
「黒音の元へ……」
すると信志は、白蓮を自分の側に、座らせた。
「ここで待っていよう。」
「どうしても、黒音に聞いておかなければならない事があるのです。」
信志と白蓮は、しばらく見つめ合った。
「分かった。でもその答えを聞いたら、ここに戻ってくる事。いいね、白蓮。」
「はい。」
白蓮はもう一度立ち上がると、自分の部屋を出た。
白蓮の部屋と、処置室は同じ屋敷内にある。
処置室まで歩く間白蓮は、途方もない時間が流れているかのように思えた。
もし黒音が、自分の想像だと認めれば、堕胎の薬を使わずに済む。
苦しい事も悲しい事も、時間が流してくれるかもしれない。