宮花物語
「王……これからは、黄杏さんの元へ、通って下さい。」
紅梅は、微笑みながら言った。
「いや……しばらくは、そなたの元へ通う。黄杏の時も、黒音の時もそうしてきた。」
だが紅梅は、首を横に振った。
「私は、大丈夫です。」
「紅梅?」
そこには、悲しさや切なさと言った負の表情は、全く見当たらなかった。
「人づてに聞きました。白蓮様に、『跡継ぎは、一度懐妊したお妃から産まれる。』と、神託が下ったようですね。」
「あれは……」
神託?
亡霊の戯れなのか。
だが白蓮が信じている事を、むやみに否定する事もないから、放っておいたと言うのに。
「だとすれば、その神託に合うお妃は、黄杏さんお一人。今は、私よりも黄杏さんの元へ行って頂くのが、よろしいかと思うのです。」
そう言って、紅梅はにこにこと笑っている。
その様子を見た信志は、ため息を一つついた。
「王?」
紅梅は、微笑みながら言った。
「いや……しばらくは、そなたの元へ通う。黄杏の時も、黒音の時もそうしてきた。」
だが紅梅は、首を横に振った。
「私は、大丈夫です。」
「紅梅?」
そこには、悲しさや切なさと言った負の表情は、全く見当たらなかった。
「人づてに聞きました。白蓮様に、『跡継ぎは、一度懐妊したお妃から産まれる。』と、神託が下ったようですね。」
「あれは……」
神託?
亡霊の戯れなのか。
だが白蓮が信じている事を、むやみに否定する事もないから、放っておいたと言うのに。
「だとすれば、その神託に合うお妃は、黄杏さんお一人。今は、私よりも黄杏さんの元へ行って頂くのが、よろしいかと思うのです。」
そう言って、紅梅はにこにこと笑っている。
その様子を見た信志は、ため息を一つついた。
「王?」