宮花物語
「ふふふ……」

「はははっ!」

黄杏は、信志と笑い合っていると、嫌な思いなど消えていった。

「どのような方なのですか?」

「紅梅か。紅梅は、とにかく明るい。黄杏に負けないくらい、元気がある。」

「私に負けないくらいですか?」

「ああ。もしかしたら、紅梅と黄杏は、仲良くやっていけるかもな。」

元気があるからと言う理由で、仲良くなれると言われても、まだあった事がないのに、想像もできない。

「紅梅は、私の妃になる前は、女隊の隊長をやっていたのだ。」

「女隊?女隊って、何ですか?」

聞いた事もない名前に、黄杏は難しい顔をした。

「女隊と言うのはな。我らが戦いに出ている時、宮殿を守る女達の事だ。」

「女達が、宮殿を守るのですか?」

黄杏は、王を見上げた。

「ああ。男達は皆、宮殿の外に行くからね。」

黄杏が見た王は、まるでそれが当たり前のような、表情をしていた。
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