キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。


え……ウソ……え?


自分の身体を抱く。身体の震えが止まらない。呼吸になる。涙もどんどん溢れてくる。


理香子はみんなを巻き込んで死んだ……?自殺……?


今日起きた悪夢のような出来事が、理香子の手紙によって、新たな悪夢に再構築されていく。マジックショーでの、事故なんかじゃない。理香子が、みんなを巻き込んで、死んだんだ。


私の自分勝手な欲を満たすために、理香子を傷つけたことで、たくさんの人が亡くなって、ケガをした。その事実をとても受け止めきれない。


後悔なんて薄っぺらい言葉じゃまるで足りない。
なんてことをしてしまったんだという、自責の念。取り返しのつかないことをしでかしてしまっているのに、私だけ、生きている。


死ぬべきだったのは、私だったのに。


私がみんなを殺したも、同然だ。理香子を苦しめて自殺に追い込んで、そのせいで関係のない隼人も死んで、クラスメイトも死んだ。


自分のせいでついさっきまで生きていたみんなが、もうこの世界にはいない。そう頭じゃわかっているのに理解しているのに、飲み込めない。


無理なことはわかっている。だけど時間を巻き戻してほしい。どうか、どうか。


こんなことになる前に。


私には「明日」がやってくる。絶望の明日が。たくさんの人を苦しませたという重圧を抱えたまま。


一時の感情に流されて、人を傷つけることに躊躇がなかった過去の自分。つい昨日まで。いや、数時間前の自分に「反省」という言葉はなかった。


「どうせ死なない。」って、高を括っていた。


死なせてしまうんだ。人って。言葉で。悪意で。暴力で。目線で。いじめで。


命って、亡くなってしまうんだ。

こんなにも、自分の意思とは違う場所で、呆気なく。


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