キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。
こんな情緒不安定な自分、嫌い。泣いてばかりで、こんなに優しい人たちに迷惑かけている。
「大丈夫だよ。嬉しい涙なら、いつまでも泣いていいから。安心して」
「……なんで?」
「ん?」
「なんでそんなに優しいの……っ?」
すると、理香子ちゃんがきょとんとした顔つきになる。
「私、優しいかな?」
「や、優しいよ!」
「うーん。だって、ゆりちゃんが可愛いから。きっと優しくしたくなるんだよ。私が優しいかわからないけど、優しくしてるなら、ゆりちゃんがそうさせてるんだよ」
「可愛い……?」
「うん、可愛いよ」
クスッとお茶目に笑って、お弁当の残りをぱくっと食べた理香子ちゃん。それに対して私は固まったまま、動けない。
可愛いなんて、初めて言われた……。
「どうしたの、固まって」
「初めて可愛いって言われたから……」
「嘘じゃん。ゆりちゃん可愛いよ?純粋で、素直だし、見てて微笑ましくなっちゃう……って、ああ、また泣いて」
「だってぇ……」
ダムが崩壊したのごとく号泣する私に、理香子ちゃんが背中をさすってくれる。
無理だよ。無理だ。泣く、こんなの。
私、こんなに幸せでいいの?嬉しくって、いいの?
「いまはいっぱい泣いてもいいから、後でたくさん笑おうね」
「うん……っ」
彼女の腕のなかで、何度も頷いた。