キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。


しばらくして「ほら、ご飯食べちゃお?」と理香子ちゃんに促されて、私も残りのお弁当を食べはじめる。


美樹ちゃんのお母さんのお弁当は、とっても美味しい。見た目も彩り豊かで、野菜も多いし、美樹ちゃんのために栄養のバランスを考えられて作られていることがわかる。


たくさん泣いて、自分のなかの毒が抜けていったのか、さらに心が軽くなって、とても晴れやかで、人に自分のことを打ち明けることの利点をはじめて知った。


隼人くんに聞いてもらって、理香子ちゃんにも打ち明けられて、私の中で大きく「死」に傾いていた天秤が軽くなる。


どうして死んだ後なんだろう。

死ぬ前に、こうしてふたりに出会っていたら……。


なんて、考えてもやっぱり自分がやってしまったことは取り返しのつかないこと。生きたいとどんなに思っても、一ヶ月半には消えてしまうのだから。


だったらやっぱりその一ヶ月半を精一杯生きてみたい。
私の生きた意味、生まれてきた理由をこの一ヶ月半で見つけたい。


そしたら笑って天国へ行ける気がするの。



***



昼休みが終わって理香子ちゃんと話しながら教室に戻ると、隼人くんと目が合って微笑まれた。
まるで「上手く話せたんだな」って、そう言われているかのような笑みだった。


その笑顔があまりに優しくて爽やかだったからか、私の心臓……というよりは、美樹ちゃんの心臓がトクンと可愛らしく音を立てた。


理香子ちゃんが変なこと言うから、意識しちゃっている……。


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