キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。


ずっとできないと思っていた友だちをつくるってことも、していいのかな。


残された一ヶ月半のなかでなにができるのかわからない。一度は捨てた人生を引き延ばした誰かさんの目論見もわからない。


あんなにネガティブだった考えが一転していることが自分でも不思議でならないのだけれど、「終わりがあるから」という意識もある。


どうせ一ヶ月半後には私という人間は、この世からいなくなる。だから失敗も後悔も怖くないのかもしれない。


なにより隼人くんという存在がでかい。


隼人くんを見ると、目があった。不思議そうに首をかしげた彼に私は頭を左右に振った。



***



放課後。理香子ちゃんが近づいてきたことに気づいて、帰り支度をしていた手を止める。



「明日、よろしくね」

「うん。むこうの放課後の時間に間に合うように学校を出よう」

「……ありがとう」



心から美樹ちゃんのことが大好きなのだと伝わってくる。昼休みでは、美樹ちゃんのことが心配でどうしようもないことが表情から伝わってきた。


今もそれは変わらないはずなのに、隠して笑っているのだと思うと私も胸のあたりが痛くなる。


美樹ちゃんと再会させてあげたいけれど、私の身体のなかにはいてほしくない。じゃないと、美樹ちゃんが辛い思いをしてしまう。


それとも、美樹ちゃんならいじめなんて簡単に跳ね返しちゃったりするのだろうか?


美樹ちゃんがどんな子かはよく知らないけれど、愛される美樹ちゃんが私のなかにいたら、どんな風になるのだろうか?


想像できない。

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