キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。
帰宅して、ベッドに座った。制服から部屋着に着替えて机に座った。出された課題をやろうと思ったのだ。
すこしして、ひと段落ついたとき、机の端に置いていた日記が気になって手に取った。そして何気なく書かれてある一番最後のページを開いた。
「うそ……」
驚く。そこには、昨日はなかった文字が記されてあったから。
【九月一日。
長かった夏休みが終わってしまった。
理香子とたくさん遊んだ夏休みは本当に楽しくて、また今日から授業やテストが待っていると思うと憂うつでしかたない。(うつって漢字、わかんない。)
始業式の校長の話は相変わらず長くて、つまらない。】
昨日の日記が更新されている。言わずもがな、私が書いたわけでもない。
本来なら美樹ちゃん自身が過ごしたはずの時間だったから、その日記が自動的に更新されたということだろうか。
どういう仕組みなのかはわからないが……。
そして見開きページの白紙だったほう。文字が浮かびあがってくる。まるで、誰かがいま、文字を書いているかのよう。
私は驚いて、慄いた。思わず椅子から飛ぶように立った。
この部屋には私しかいないのに、ノートが勝手に文字を刻んでいるのだ。目を疑うほかない。
【九月二日。
昼休みに校庭のベンチで理香子とお弁当を食べた。
夏休みもずっと一緒で、たくさん話したはずなのに、話題は尽きない。
だけどなにを話したっけ?って考えると思い出せないぐらい、たぶんくだらないこと】