キミの生きる世界が、優しいヒカリで溢れますように。
近くで。夢を叶えて、スポットライトを浴びる隼人くんと、隼人くんのショーを見て笑うたくさんのお客さんの顔を見たかった。
隼人くんの未来は無限に広がっている。希望で、溢れている。もしかしたら苦難もあるのかもしれない。うまくいかないと嘆く期間があるのかもしれない。挫折しそうになって、涙を流す瞬間が幾度となくあるかもしれない。
だけど、それさえも希望に思えるのはなぜなのだろう?
夢を語る隼人くんの目とオーラが、自信とこれからの未来への期待に満ちているからだろうか?
どんな困難にも、最終的には打ち勝つようなそんな雰囲気を醸し出しているから?
どんどん前に進んでいくであろう隼人くんの背中を見送るしかできないことが、もうわかっている。
凛と強く逞しい姿に、胸がぎゅっとなにかに掴まれる。
「……明後日の日曜日さ、」
「……?」
「ついてくる?ボランティア」
「ボランティア?」
「うん。おじいちゃんに勧められて、毎週ってわけじゃないけど、病院に行って病気の子供たちに簡単なマジックを披露してるんだ」
「すごい!行ってみたい」
「じゃあ行く?」
「うんっ」
沈みかけていた心が踊る。間近で隼人くんのマジックショーを観られるんだ。それを見て、笑顔になっている子どもたちも見られるよね。
私は夢を持つ前に死ぬことを選んでしまったから、夢のカケラを感じられるなら、それだけで満足できる。
「ふふふっ」
「どうしたの?」
「……隼人くんのこと知れて嬉しいなって、思っちゃった」