烏丸陽佑のユウウツ
「ちゃんと貰ったんですよ」
…も、貰っただと?今度こそ、あっちの話か。どうなんだ。
「…フ。…何だと思います?」
こいつ…さっきのお返しのつもりか?
「…フ、…これですよ」
横にあったマフラーを少し持ち上げた。
「…貰えた物はこれです。
少しは驚きましたか?
すみません、始めから何かあったげに話したりして。
意地悪しました」
…。
「プレゼントはちゃんと用意してくれていました。…クリスマスとか、イベント事は、別に、って言うのに。
人の事は違うみたいですね。…嬉しかった、本当に…嬉しかったです。
…それが今は、身内に持つ感情に近くてもです」
…。
「有り難うございました。シャンパン、ご馳走様でした。
誕生日、祝って貰って嬉しかったです。
…陽佑さんはいい人だ」
…?
「おやすみなさい」
「あ、あぁ、帰るのか。おやすみ」
マフラーを手にすると首に掛け丁寧に輪に通した。
「よく似合ってるな」
「はい。大事にします。俺の事、よく見てくれてるって、思う事にします。じゃあ」
「ああ。気をつけてな」
「はい」
…。