烏丸陽佑のユウウツ


昼前になって出掛けた。

乾き物やナッツ類、ワインに日本酒。
後は、料理をする為の足りない野菜、といったところか。
何を買い忘れていても今はコンビニがあるからな。日用品も間に合うし。
こういうのが暮の押し迫った気持ちにさせないのかも知れない。

昨夜は遅い時間にメールをした。何かしら直ぐ返事が無くてもそれは仕方ない事だとも思った。

昼を回ったがまだ何も来ない。

見て納得したから、何も返さなくていいって事か。…まあ、返事の出来るような内容でもないが。

しかし、暇だ…。
迂闊に散歩にでも出ようもんなら、母親に会ってしまいそうだし…それに今日は曇ってる、風もある…寒い。

はぁ、暇を潰す事も出来ないなら、年が明けたら帰るか。そうだな、そうしよう。


そう決めてからはゴロゴロしていても日は早く過ぎた。普段殆ど観る事の無いテレビ番組を観て、年越蕎麦を食べ、バラエティー番組を観て一人馬鹿笑いを繰り返し、何となくテレビの中のカウントダウンにつられて新しい年を迎えた。

…はぁ、何もあるわけでは無い。このお祭り騒ぎのような歓喜と俺は温度差があり過ぎた。現実、新しい年になろうと、数分前と何も変わりはしない。

少し寝て日の出に備えるか。寝過ごしてしまっては取り返しがつかないから、アラームはセットしておくか。
…よし、これでいい。

どうせ起きたらベランダから見るんだ。二階のベッドに寝るのも面倒臭い。
ソファーに横になって待つ事にした。


ブー、ブー、…。ん゙…、あぁ……はぁ…。
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